| 愛の交換ノートより(抜粋) |
| 田中八郎 |
「夏はもう終わりに近づいています。秋の恋に向けてがんばりましょう!」という落書きから始まる、アルバイトの女の子たちと女子社員の交換ノート。秋の恋に向けての宣言、告白の勧め(台本も)、気になる男子アルバイト、「誰が一番先に幸せになるかダービー」、相談コーナーを経てラブラブレッスンまで、仕事の話は一切無し。当世女の子たちの、意外に純で可愛い恋愛観を覗いてみた。 登場人物。A:(18)ブレイクダンサー、B:(24)保母の卵、C:(18)「沙粧妙子」録画係、D:(22)チャゲアスファン、E:(19)仏料理店掛け持ちアルバイト、F:(22)超氷河期就職戦線V、G:(25)年下狙い、H:(29)相談無料、I:(31)田中八郎 −スタッフ宣言− A「9月中に彼氏をゲットするぜ、オー。」 B「秋にはダイビングのCカードを取得して、かっちょいいダイバーズと知り合いになる!」 C「8月中にはまCHANをGETする。だめだったら9月中に私好みの彼氏と交際宣言する。」 D「秋に向けて頑張る。みんなで幸せになり、飲み会を開いて幸せ自慢をする。」 E「9月中にクリスマスを一緒に過ごす超サワヤカ&カッコイー彼を必ずGETする!!そして後楽園に一緒に来て○○さんにタダで遊ばせてもらうわよ。」 F「とりあえず9月中に広島に行って彼をGETしてくる。」 G「がんばる9月3日…やっぱり偶然作戦でしょ…それともいきなりtelするとか、←番号教えて!あっ私何書いてるんだろう。」 −告白の言葉集− E「皆様の案、募集してます。@『好きなんだけど私のことどう思ってる?』」 H「A『タダで後楽園に行けるんだけど、私と交際宣言してくれませんか。』 Bどこでもいいから一緒に行った帰りに『今日は本当に楽しかった。生まれてこの方こんなに楽しかったことはない。また一緒に行ってくれる?』と言う。次に行った時は『この前も楽しかったが今日の方がもっと楽しい』と言い、次回には『なんでこんなに楽しいのだろう?なぜ?』とか言うと相手もその気になるのでは。」 A「C『好き』しか言わないのは絶対ダメ。付き合いたいなら『付き合って!』とか言った方がbetter。友達伝いなどは(禁) 常識」 H「『付き合いたい』って言ったら『付き合うって何するの?』といわれたことがある。とりあえず、もしそう言われたら『手をつなぐ』と言ってみましょう。」 −Hさんへの相談コーナー− C「私の性格を理解して、なおかつ優しく包み込んでくれる人どこかにいませんか?」 H「絶対いるから積極的に探しましょう。そしてCちゃんもその人のことを誰よりも理解して、全てを受け入れてあげましょう。ゲ、宗教っぽいな。でもLOVEってそういうもんよ。」 C「『気になる人がいるなら遊びに誘え』って言うんですけれども、私には変なところに見栄があって、『こいつ私が好きだって気付いてるんだろうなー』と思うと誘えないんですよ。何かその人に弱みを見せたくないというか。どーしたらよいのでしょう。」 E「それに告白なんて変なプライドがあってできない。傷つくのが怖いんです。こんな私はどうしたら素直に気持ちを伝えられるのでしょうか?」 H「『好き』=『弱い立場』だと思うから躊躇してしまうのでは。『好き』=『私はあなたが素敵な人だと認めてる』と思えば対等でしょ。LOVEはGAMEではないです。これって大事。誘った方が負けたとか誘われた方が勝ちとかはゲームでしょ。ゲームがしたいんじゃない、LOVEしたいんだから(ゲームも楽しいけどね)。 素敵な人に『素敵だね』と言うことで傷つくことはないです。プライド捨てなくてもできることではないか?反対の立場になって考えてみましょう。誰かに『君はとっても素敵だね』って言われるなんて!すっごくワクワクしちゃうことでしょう。これがたまらんのよ。」 −男子禁制恋愛部屋への乱入− I「男を簡単に好きになるな。顔、スタイル等外見で気に入ったら、その男の心を読め。@優しさ(間違っている時は叱ってくれる厳しさも必要)A価値観が同じBバカはだめ(私のようにバカになれる人)」 B「男の人を好きになることが少なければ、その分チャンスも少なくなるような気がするのですが。」 C「好きにならなきゃ誰とも付き合えないと思います。」 H「好きという気持ちを出し惜しみする必要はないと考えます。 それとパートナーをバカにする人も絶対にだめです(それは結局自分自身のことも大事にできない人です)誠意のない人ってことかね。つまりね、『誠実な人と誠実なお付き合い(true loveですね)』がしたければ、自分自身も誠実でなくちゃってことですよ。そーいうことをわからない人を『バカ』と言うんですよ、違いますかねIさん!」 −Hのラブラブレッスン− C「LOVEとLIKEの違いはなんだと思いますか?」 E「もう一つ質問。好きとお気に入りの違いは?」 H「愛とは?とか好きって?とかは自分で考えることですよね。人によって違うから。でも間違った情報とか、表面的な人間関係の中でよくわからなくなっちゃうことがありますね。基本は自分自身なんですよ。自分がどうしたいのか、どう感じるのか。『お気に入り』と『好き』はどう違うのかを決めるのは(別に決めなくてもいいが)あなたですよ。 Eさんは「そんな自己中でいいんですか」って言ってたけど、いいんです。誰かにフラれたら、『私を受け止める能力がないのね』って考えればいいんですよ。悲しいけれど仕方がない。どこかに受け止めてくれる人は絶対いるんだから。では次はいよいよ『true loveとは』です。お楽しみに〜。」 −最終章− F「皆様お疲れ様でした。大変お世話になりました。次に会う時には幸せになっていたいなー。お互い頑張りましょうね。」 E「この恋愛部屋で私は一回り大きくなったような気がします。→体じゃないよ。女として!!沢山のアドバイスありがとうございました。ホントに楽しかった。また恋について語り合いましょう。」 C「皆様長いようで短いバイトが今日で終了です。Cはとっても寂しい&悲しいです。特にこの愛のノートはとても楽しかった。勉強にもなった。すごく充実してました。またみんなで遊ぼう。忘れないでネー。」 H「ラブラブレッスン最終回です。true loveへの道は楽しいけれど簡単ではありません。不断の努力が必要なのさ。ミスチルの歌に♪恋なんていわばエゴとエゴのシーソーゲーム♪というのがありますが、true loveはエゴとエゴがぶつかり合って、溶け合って、膨らんで膨らんで宇宙サイズ!って感じよ。 あなたはね、最高にわがままでいいの。やりたいことしかしなくて、やりたくないことはしなくていい。無理もしないし嘘をつく必要もない。そんなあなたを変えようとしたりしないで、全部ひっくるめて認めて肯定してくれる人と、二人のtrue loveを作っていくのよ。 彼も最高にわがままでいいんです。お互いが一番したいことが一緒だったりしたら楽しい。やりたいことが別々でも最高のサポーターになれるでしょ。true loveは気持ちい〜、そして思いがけないパワーが発揮されたりして『人生楽しくってたまらない』状態。 みんな!!これからきっといろんなことがあって、大変なこともあるかもしれないけど、全てはtrue loveへの道、ステップだと思ってガンバレ!!」 さて、いまや季節は初冬、彼女たちの宣言の結果やいかに。冬休みのアルバイトで再び会えたら尋ねてみよう。 |
| (1995.12) |